誰も自分の人生を歩んでくれるわけじゃない@プノンペン

2020年07月08日

第4回となる『晴れときどき大嵐~海外で働く人とのキャリアトーク~』を開催しました。

今回は約25名の方にご参加いただき、国際協力というフィールドで活躍する等身大のお話を聞いていきました。

 

イベントの概要はこちらから

 

第4回ゲストは加藤碧さん。

現在、在カンボジア日本大使館で働く女性の多彩なキャリアについてお話しを聞かせていただきました。

 

経歴トーク

加藤さんは高校時代から国際問題に関心があり、その道の学部にどうしても入りたいという気持ちが既にあったそうです。

そのため海外のニュースを見るなどをして英語には積極的に触れる機会を自ら作ってきました。

 

そして大学では国際経済学科に入学。

加藤さん自身、大学生の期間を振り返り、

自分の知らなかった世界を知る事ができた5年間だった。」と話してくださいました。

 

実は加藤さんは大学に入るまで一度も海外に行ったことがありませんでした。

高校に語学研修のプログラムがあったものの、当時は海外に行くという事自体がすごく怖く、勇気がなかったのだそう。

 

そんな中、大学時代に発展途上国や様々な国を訪れる中で、

知らない、ということが怖かったけれどいつしか知ることがすごく楽しく感じるようになったそうです。

 

就職活動をしつつ、大学在籍時から青年海外協力隊に応募

面接では手ごたえがあったものの、卒業前の2月に落選の連絡がとどき、慌てて就職活動を再開し、東京の会社に就職されました。

 

当時は、数年働いて社会人経験を積んでからまた応募しようと考えていたそうですが、

海外に出たいという気持ちが抑えられなくなり、再度、青年海外協力隊に応募

 

そして見事合格し、社会人2年目で青年海外協力隊としてマラウイへ赴任されました。

地方の診療所で乳幼児の定期健診のサポートや、妊婦さんへの栄養バランスの啓発活動などをメインとして活動。

当時の仕事を振り返り、「自分は大したことはできなくて、現地の人に助けてもらったり教えてもらうということがとても多かった。」と話してくださいました。

 

青年海外協力隊の任期終了後には、大学院留学でオランダへ。

ガバナンスと開発政策を中心として、15か月間勉強していました。

実際に協力隊で働く中で、自分の知識が足りないなと感じた部分が多く、国際協力に携わるならもっと知識をつけたい

と思ったことが大学院進学へのきっかけだったそうです。

 

そして2019年から在カンボジア日本大使館に就職。

ローカルになるべく近い形で仕事をしたいという考えが強く、草の根協力に関われる就職先だったため、ここに決めたそうです。

 

テーマトークと質問コーナー

このように様々な国で生活をされてきた経験を持つ加藤さんに「海外で働くとは?」に関する質問をいくつかさせていただきました!

 

Q. 海外で暮らすことや働くことの楽しさって?

A. 違う文化や、違う考え方をする人と話したり、物事を進めていくことが楽しい。同じじゃない、ということが楽しい

知らなかったことを知れる刺激もあるし、自分が伝えたいことを折衷案を見つけながら進めていくプロセスなど

悩むことも含めて自分にプラスになっていると感じる。

 

Q. 学生の頃の自分と今の自分。内面の変化ってある?

A. 自分が変えられないこともあるということも知ったけれど、反対に自分だからこそ気付けることもある

そういうところを伸ばすことに力を入れないといけないかなと思う。

大学生の頃は、「社会人ってすごい」とか「就職するってすごい」という理想を抱きすぎていた。

 

Q. 自分を突き動かす原動力って?

A. 国際協力という分野に興味を持ったキッカケだったり、青年海外協力隊の活動の中で感じた達成感もそうだけど、

自分の知的好奇心を満たしたいというシンプルな気持ちも強い。知らないことを知っていきたい。知るということが楽しい。

 

Q. 何か決断するときに大切にしていることは?

A. 自分の気持ちに正直になる

学生の頃は周りの人の意見に捉われていたことが多かったけれど、周りを気にしていても誰も自分の人生を歩んでくれるわけじゃない

 

Q. アフリカやカンボジアなど発展途中の国の方と接する時に意識している事などはありますか?

A. 可哀そうだと思わないこと。金銭面が厳しい中でも彼らの生活がある。

可哀そうという気持ちだけで、彼らの生活の中の工夫や努力を見えなくしてしまうのはとてももったいないと思う。同じ目線に立てるように意識している。

 

「知ることが楽しい。」という強い気持ちを持って多彩なキャリアを歩まれてきた加藤さん。

知らないことを知りたい、と思った時にその人の可能性や選択肢が広がるということをまさに体現されているように感じました。

貴重なお話しをありがとうございました!

 

 

次回も日曜夜21時からです!

 

7/12(日)『vol.5(7月12日)25歳で英語留学からのベトナム就職。次なる挑戦はインド!?』

 

第5回目は、東京の中堅大学を卒業し就職したものの、25歳で英語留学に行き

ベトナムのハノイで海外転職をされた方のお話。

4年弱のベトナム生活ももうすぐ終盤。次はインドに行くとか行かないとか!?

大学卒業してから語学留学に行ったことでよかったこともあったそうですので、その辺詳しく伺いたいですね!

 

ぜひ皆様のご参加お待ちしております!

 

お申込み方法、イベント詳細は?

以下のリンクがお申込みページです。

社会人:https://home-myanmar.stores.jp/
学生:https://forms.gle/KD986SEyv4fGf1Gj7

またはPeatixのイベントページより https://hare-tokidoki-ooarashi-5.peatix.com

 

07/08/2020