志を捨てなければいつでもできる@デリー

2020年07月29日

第6回となる『晴れときどき大嵐~海外で働く人とのキャリアトーク~』を開催しました。

 

今回も約10名の方にご参加いただき、参加者の方々にも時折発言してもらいながら進めていきました。

 

イベントの概要はこちらから

 

第6回は、インドで起業し、現在は子育てに奔走する板倉沙織さんにお話しをお伺いしました。

 

経歴トーク

い頃から器械体操を経験してきた板倉さんはその力を活かして高校に入学。

第一線の選手として活躍されていました。

 

のちに器械体操を辞め、地元の高校に編入。

幼い頃から体操漬けの日々を送り、高校転校当時は全然英語もできなかったそうです。

  

しかし、海外が好きな姉の影響で、ご自身も将来的に国際的に働きたいという思いがあり、大学入試では国際関係の学部を受験。

 そして大学は専修大学の国際経済学科に入学されました。

 

「大学時代はアクティブに活動していた。」と話してくださった板倉さんはまさにアクティブに様々な経験をされています。

 

国際協力サークルを立ち上げ、カンボジアでのスタディツアーの企画や、

国際貢献を行うNGOでのインターン、起業家の方々と繋がりを持つインカレサークルへの参加など、国内海外問わずに興味を持ったことには何にでもチャレンジをしたそうです。

 

 大学卒業後には、商社で海外営業を経験。外資の半導体を輸入する、仕入れを担当されていたそうです。

 

また、大学卒業後には働きながら社会起業大学にも通っていました。

大学時代から様々な国際協力に携わってきて、持続可能な支援でなければ酷である、

いわば「二階を作ってはしごをはずしているような状況」を痛感したことがあり、

経済をまわす仕組みを自分が作ってあげられないかなと感じていたそうです。

  

そういった思いから起業を視野に入れ始めた板倉さん。

海外での起業という中でもインドを選んだ理由としては、「届く支援が届かない国だから。」

 

国際支援の舞台になりやすいカンボジアなどと異なり、インドでは政府が海外からの支援を受け入れる事に対して消極的であることがその理由だそうです。

  

そして、2012年に単身インドへ渡り、起業を決意。

初めはコンサル会社として、様々なサービスを展開されていました。

 

その際、起業大学にいた時に思い描いていた事業内容と、実際にしたことは全く違うかったそうです。

「社会に必要とされないとビジネスは成り立たない。それに応じて方向性を変えていくことが大切だった。」と語ってくださいました。

  

そして2014年にご結婚され、二人目の出産を機に事業を停止。

 

事業停止の時には葛藤もあったそうですが、「志を捨てなければいつでもできる。」というご両親の言葉に後押しされたそうです。

 

現在は二児の母として日々子育てと仕事に奔走されている板倉さんに、さらにたくさん伺っていきました!


 テーマトークと質問コーナー

Q.不安や悩みとの向き合い方は?

A.何が不安なのか、何で悩んでいるのかを書き出す。解決策が持てるものなのか、どうにもならないものなのかを場合分けする。

悩みの中にはどうにもならないことも絶対にある。そんな時は自分を休めてあげる。心が健康な時じゃないと良質な判断ができない。

 

Q.インドの子育ては大変ですか?

A.日々近くに異文化があるということは刺激になっていると思うけれど、日本人の両親を持ってインドで育つ子ども達はアイデンティティに悩む時期もあるかもしれないのでそのケアは今後必要になってくるのかもしれないと思っている。

 

Q.何か決断するときに大切にしていることは?

A.選択を迷ったときにしんどそうだけどワクワクすることを選ぶ

また、僧侶でもある父の影響から、死ぬことから生きることを考えることもある。すると人生は意外と長く、生きている間にしたいことやなりたいことを考えられる。

 

Q.子育てと仕事のバランスは?

A.いくつかバッファを持っておき頼れるとこには頼ることが大切。そうでないと自己実現ができなくなる。

また、生活を共にしている家族との話し合いや自分の考えを伝えていくということも大切。

 

海外での起業、子育てなど今までにないお話しをたくさん聞くことができました!

参加者の中には将来インドでのビジネスも視野に入れているという方もいて、インドでのリアルなお話しも聞けたのではないかと思います。

 

板倉さん、ありがとうございました!

 

 

次回は最終回!8月2日(日)夜21時からです!

 

8/2(日)『小学校教員のシンガポール転職。3種類の学校で働いた女性が考えるキャリア』

 

最終回となる第7回目は、日本の公立小学校で働いた後、教員として海外転職した女性のお話。

日本の公立小学校、シンガポールの日本人学校、そして日本のドイツ系インターナショナルスクール。

3種類の学校で働いたゲストだから感じるそれぞれの違いはもちろん

日本での教育公務員という道の先にも存在する海外キャリアについて伺っていきます。

 

いますぐ教員になるつもりはないけれど、教職課程は受けている、教員免許は持っているという人や各国の教育事情に興味ある方にもおすすめ!

 

そして最終回ということで、これまでのゲストのお話などを振り返る時間も最後に設けます。

皆様のご参加お待ちしております!

 

お申込み方法、イベント詳細は?

以下のリンクがお申込みページです。

社会人:https://home-myanmar.stores.jp/
学生:https://forms.gle/KD986SEyv4fGf1Gj7

またはPeatixのイベントページより https://hare-tokidoki-ooarashi-6.peatix.com

07/29/2020