Inle Lake インレー湖

雄大な自然と少数民族の豊かな文化 

インレー湖とはシャン州のタウンヂーに位置する、南北約22km、東西約12kmの細長い淡水湖です。表面積は43.5㎢と広く、平均標高884mの高地に位置するため、ヤンゴンより気候が涼しく過ごしやすいです。インレー湖内にはおよそ15万人が住んでいると言われています。

ビルマ語で、インレー湖の「イン」は湖、「レー」は4という意味で、昔インレー湖は4つの小さな湖でしたが、湖の近くに住んでいた鬼が4つの湖を水路によって繋げて今の大きな湖が存在したという伝説が残っているため、この名前になりました。

また、インレー湖の景色はよく風光明媚と例えられ、とても美しい景観が広がるため、大変人気が高い場所になっています。湖の東西には山々が広がりトレッキングコースもあり、特に欧米人に人気です。

 

Map of  Inle Lake  インレー湖の地図

ファウンドーウー祭り

ミャンマーで最も有名な祭りの一つで、毎年9~10月頃にかけて3週間にわたり”ファウンドーウー祭り”というお祭りがインレー湖で開催されます。インレー湖の真ん中に位置する、ファウンド―ウーパヤーという寺院にある仏像5基中4基を運び出し、カラウェイという伝説上の鳥を型どった船に乗せて湖周辺の20の村々を巡ります。

運び出す仏像はもともと5基とも全部でした。しかし1965年のお祭りのときに、例年通り5基とも船に乗せ運び出していたのですが、その日はとても風が強く高波でした。強風で船が傾き仏像がすべて湖に落ちてしまい、すぐに捜索しましたが4基しか見つかりませんでした。仕方なくファウンド―ウーパヤーに戻ると、残りの1基がそのパヤーの近くで見つかったのです。そのこともあり、この仏像には不思議な力が存在すると信じられています。そして、その事件以降は1基をパヤーに残すようになりました。

インレー湖には、実際に仏像が落ちてしまった場所に金のモニュメントが建てられています。

またお祭りの期間の4基が運び出されている間は、オリジナルを真似た仏像が代わりに置かれており、それを見ることができるのは1年に3週間ほどであるのでとても貴重です。

そして、この仏像がニャウンシュエに置かれている間に「片足漕ぎのボートレース」、通称イカダ祭りが行われます。細長い船を、何十人もの人々で立ったまま片足で漕ぎ、その速さを競うレースで迫力満点です。

 

 

 

インレー湖の観光地

ファウンドーウー・パヤー  Phaung Daw U Paya

前述した”ファウンド―ウー祭り”に使われる仏像が置かれている水上寺院です。その仏像は、もともとは普通の仏像の形をしていたのですが、功徳のために人々に金箔を張られすぎて団子のように丸くなってしまっています。湖周辺の中で最大の聖地で、地元の人々に大変厚く信仰されています。参拝する際に金箔を張ることが可能です。

 

ガーペー僧院  Nga Phe Kyaung

ファウンドーウー・パヤーと同じく湖上に建つ木造の僧院です。1844年に建てられたこの僧院にはシャン、チベット、パガン、インワという各地域のスタイルの仏像が約30体祀られています。ここの仏像は竹で作られているため軽く、持ち運び可能です。

以前は”ジャンピング・キャット”という、一人の僧侶が猫にジャンプして輪っかをくぐらせる芸を教え込み披露しており人気だったのですが、現在は見ることはできなくなってしまいました。その理由は諸説あるのですが、一つはその僧侶が亡くなってしまったため、もう一つは猫の足腰や健康のためやめたと言われています。

 

インデイン  Inn Dein

インレー湖の支流を下っていったところに17世紀から18世紀にかけて作られた1054もの仏塔が並び立っており、野ざらしであるためそのほとんどが崩れかけていますが、幻想的な風景が広がり、インデインまでの道のりはちょっとした冒険感を味わうことができます。

 

 

浮き畑  Floating Gardens

これはインダー族というインレー湖に住む少数民族のもので、湖底に生えている藻を寄せ集めて作られた、インレー湖上にプカプカ浮く畑です。湖上をボートで巡っていれば必ず目に入ります。トマト栽培が有名で、ここで栽培された野菜がヤンゴンに特産品として送られています。ここで作られたトマトは普通の土で作られたトマトより味がおいしいそうです。竹を湖底に刺して畑が流されないようにしています。

 

マインタウッ橋  Maing Thauk Bridge

インレー湖につながる川にかかる約400mの桟橋です。湖と自然のとてもきれいな光景を見ることができる有名な場所で、ミャンマー人も大好きな写真スポットでもあります。

 

ダンマサージャー・パヤー  Damma Sajya Paya

マインタウッ橋から陸路で歩いて坂を上っていくと、約45分のところにあるパゴダです。車で行くことも可能です。山の上にあるためインレー湖が一望できますが、木々や電線などがあるため見晴らしがいいとは言えません。僧院もあり、木々に囲まれのどかな場所です。

 

蓮の織物工房  Factory of  Weaving

湖上に位置する工場で、ここに寄ることはインレー湖観光の定番となっています。蓮の茎からとった繊維を何層にも重ねて糸を作り、その糸を昔ながらの機織り機で編んでいく様子を見学することができ、それにより作られた布やロンジーなどを買うこともできます。

 

 

シャンペーパー工房  Factory of  Shan Paper

ここも湖上に位置する工場で、ここに寄ることもインレー湖観光の定番となっています。シャン族がつくる、傘にも利用できるような日本の和紙に似た紙を伝統的な方法で作っている様子を見学することができ、傘やノートブックなどシャンペーパーで作られた様々なものを買うこともできます。

 

Access to Inle Lake  交通アクセス

飛行機  Plane

ヘーホー空港まで、
●ヤンゴンから直行便で約1時間(約US$120)
●マンダレーから約35分(約US$70)
●バガンから直行便で約30分(約US$100)

ヘーホー空港からインレー湖観光の拠点となるニャウンシュエまでタクシーで約20~30分(約30000K)

 

電車  Train

ヤンゴンからシュエニャウンまで約29時間(約9000K)
シュエニャウンからインレー湖観光の拠点となるニャウンシュエまでピックアップトラックで約30分(約1000K)

 

バス  Bus

●ヤンゴンから約11時間(約20000K)
●マンダレーから約8時間(約15000K)
●バガンから約8~9時間(約10000K)

 

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