インレー湖最大のお祭り、ファウンドーウーパゴダ祭り

2018年11月09日

 

毎年10月頃にインレー湖で開催される伝統ある祭り、「ファウンドーウーパゴダ祭り」。

普段はインレー湖にあるファウンドーウーパゴダに祀られている5基の仏像のうち4基の仏像を

伝説の鳥「カラウェイ」を模した黄金の船にのせ、インレー湖周辺にある村々を18日間かけて巡るお祭りです。

 

期間中には村対抗の足漕ぎボートレース大会も開催され、多くの見物客で賑わいます。

 

今回は、年に一度のミャンマーの代表的なお祭り「ファウンドーウーパゴダ祭り」について、ご紹介します!

 

そもそも「ファウンドーウーパゴダ祭り」とは?

ファウンドーウーパゴダ祭りは、年に一度シャン州のインレー湖で開催される大きなお祭りで、

ミャンマー人を中心に毎年多くの人々がこの祭り目的にインレー湖を訪れます。

日本では、祭り期間中に開催される人気の筏レースにちなんで、筏祭りという名前でも知られています。

 

普段はファウンドーウーパゴダに安置されている5基の仏像のうち4基を

伝説の鳥「カラウェイ」を模した黄金の船に乗せ周辺の20の村を回ります。

 

この仏像は、写真を見ても分かるように、

金箔を貼られすぎて仏像としての原型を留めていません。

 

なぜなら、人々はこの仏像に金箔を貼ることで祈りを捧げているからです。

男性のみが金箔を貼ることが許されていて、この金箔を貼られた仏像から人々の信仰心の厚さがうかがえます。

 

そんな人々の信仰心の表れであるこの仏像が周辺の村々を回るということで、

この祭りは地元の人々にとって大きな意味を持つお祭りなのです。

 

そして、村対抗の足漕ぎ筏レースもこの祭り中に開催される大人気のイベント!

 

インレー湖に住むインター族の伝統的な足漕ぎによってボートを漕ぎ、その速さを競います。

村の人々がそれぞれの村を背負ってこのレースに参加するため、その姿は真剣そのもの。

 

祭りの熱気を肌で感じることが出来る、迫力満点のボートレースは必見です

 

開催時期と場所

ファウンドーウーパゴダ祭りは、毎年10月頃に開催されるのですが、開催日は毎年異なります。

その理由は、毎年ミャンマーの暦によって決められているのから。

 

今年(2018)は、10月10日から27日までお祭りが行われました。

 

インレー湖のどこに行っても見られるというわけではなく、

4つの仏像を乗せた船がファウンドーウーパゴダを出発し、インレー湖にある20の村を回り、

最後に出発地であるファウンドーウーパゴダへと戻ってきます。

 

そのため、見る日を決め、その時どこに仏像を乗せた船があるかを知っておく必要があります。

 

最終日にはファウンドーウーパゴダの前で、足漕ぎのボートレースが行われます。

 

ただし、船が村から村へ移動するのも人気のボートレースも、

基本的には早朝に行われるのでお祭り期間中は早起き必須です!

 

おすすめの楽しみ方

やはりなんといっても一番盛り上がるのは、祭り最終日、出発地点であるファウンドーウーパゴダに4基の仏像を乗せた船が戻ってくる日です!

この日は、ボートレースも開催されるので、祭り期間中で最も多くの人々が見物に訪れます。

 

この祭り最終日を楽しむためには、まず朝早くからボートに乗り、ファウンドーウーパゴダの前で船の到着を待つ必要があります。

本当に多くの見物客がいるので、パゴダ前はボートで埋め尽くされ、

場所取りが上手くいかないと、せっかくのお祭りがあまり見えず思ったように楽しめない可能性が…

いいポジションをゲット出来ると船を間近で見られて、祭りの迫力を肌で感じられます!

 

仏像を乗せた船がただ一隻で移動しているのではなく、

その前には各村のボートが何隻もあり、それらがメインの船を引き連れる形で移動しています。

 

そのため、黄金の船が来るまでは、それぞれの村の船を見ながら到着を待ちます。

村ごとに個性があって、真剣に足漕ぎでボートを漕いでいるところもあれば、

踊ってお祭り気分満載のところもあったりと村ごとの違いを楽しむことが出来ます。

 

そして…

ついに4基の仏像を乗せた伝説の鳥「カラウェイ」を模した黄金の船が登場!

 

見物客も大盛り上がりで、船の到着を迎えます。

その様子から、やはり黄金の船の神秘さと迫力は多くの人々の心を掴んでいるのだと感じます。

 

 

感動しているのも束の間、今度は村対抗ボートレースの時間です!

 

筏レースの場所取り合戦は熾烈…!

観戦を全力で楽しみたい方は、場所取りから気合を入れて臨んでください!(笑)

 

黄金の船を迎えた時とはまた違う、人々の熱狂的な声が響き渡ります。

 

多くの人々の歓声に包まれる中、スタート!

 

勢いよく船を漕ぎ始めます。

インレー湖に暮らすインター族ならではの迫力のある、息の合った足漕ぎは必見!

 

しかし、ボートレースを見ていると、

出発したはずのボートが途中で止まって審判(?)に何やら抗議をしていたり、

スタートの合図が曖昧でぐだぐだの状態で船を漕ぎ始めていたりと、

伝統的なレースですが、思わずツッコミたくなるところが…(笑)

 

それも含め、観戦している人々は楽しんでいるような気がします(笑)

 

インレー湖最大の祭り「ファウンドーウーパゴダ祭り」は一見の価値あり!

インレー湖ならではの湖上で祭りが楽しめる「ファウンドーウーパゴダ祭り」は、

毎年多くの地元の人や観光客で賑い、祭りの迫力を肌で感じられるお祭りです。

 

今年はすでに終わってしまいましたが、来年はぜひこの祭りの時期に合わせてインレー湖を訪れ、

この祭りの「熱さ」を体感してください!

11/09/2018