英語ではYwanganと書くので、人によってはユアンガンと言う人もいますね。
インレー湖の湖畔の町ニャウンシュエから車で約2時間半のところにある、コーヒーの一大産地として名高い「ユワンガン」。
緩やかな丘に広がる畑ではたくさんの作物が育てられ、2,000mを超える山々に囲まれた自然豊かな場所でダヌー族の人々が多く暮らしています。
今回は、そんなユワンガンの大自然とミャンマーコーヒーに触れる旅についてご紹介します!
目次
ユワンガンってどこ?
この1,2年で少しずつミャンマー人の中でも知名度は上がってきているユワンガン。
それでも、まだまだマイナーな場所です。
インレー湖から北西に約2時間半、車を走らせます。ピンダヤにも近いエリアです。
ヘーホー空港から行くと1時間半くらいで到着します。道はよくなっているものの、それでも少し遠いエリアですね。
ユワンガンのコーヒーツアーで行くことはありませんが、ユワンガンとピンダヤのタウンシップの境には
南シャン州最高峰(2,363m)のアシェミンアナウンミンという山もあり、山頂テント泊なんてツアーもできます。
ユワンガンの五日市の日であれば、家畜の売買が行われる牛市の様子が見れるかも・・・!
ミャンマーの美瑛
ユワンガンツアーの魅力の一つは、何といっても道中に広がる美しい景色です。
季節によって育てている作物が異なり、色合いも異なります。畑のパッチワークが広がる光景はまるで北海道の美瑛のようです。
神秘の青い池
ユワンガンの中心地から少し南には、真っ青で透き通った池、青い池があります。
なぜこんなにも青いのか、いろんな説があるそうですが科学的な調査はされていないようです。
太陽の光がまっすぐ差し込む時間帯が一番綺麗に見ることができます。池の中には30cmくらいのお魚もたくさん泳いでいました。
コーヒーの町、ユワンガン
ユワンガンが近づいてくると、幹線道路からもコーヒーの木が見えてきます。
日本にいたらコーヒーの木なんて見たことない人がほとんどだと思います。言われないとわからないですね。
ユワンガンでは、プランテーションと言えるようなきっちり整備して栽培されている場所もあれば
民家の裏に、一見雑木林のようにコーヒーの木を育てている場所もあります。
ユワンガンのコーヒーツアーでは、実際にダヌー族のコーヒー農家さんのお宅にお邪魔します!
コーヒーの木になるコーヒーチェリーは12月下旬から3月中旬が収穫シーズン。
タイミングが合えば、農家さんと一緒にコーヒーチェリーの収穫をすることもできます。
一本の木に、たくさんのチェリーがなっていて、その中から赤く熟しているものを選んで丁寧に採っていきます。
私たちも一緒に収穫させていただきました。作業そのものは簡単ですが、本当にたくさんあるのでなかなか根気のいる作業です。
採れたてのチェリーは、そのまま味見することもできます!
種(これが最終的にはコーヒー豆となる)を取り出すと、ミューシレージと呼ばれるヌメヌメとした粘液質で覆われています。
それを口に入れて舐めてみると、とっても甘いんです! “チェリー”と呼ばれているだけありますね。
ユワンガンは標高1,300m前後ありアラビカ種のコーヒー栽培には適している土地ですが
涼しい場所のほうがよりじっくりと実がなり、糖度が出ると言われています。
そのためにも、コーヒーの木と一緒に背の高い木を植えて日陰を作ります。シェードツリーなんて言われていますね。
ユワンガンでは、アボカド、ジャックフルーツ、オレンジなどがよく一緒に植えられています。
運が良ければコーヒー収穫と一緒に、それらの果物も一緒に収穫できちゃいます!
お昼ご飯は民族料理!
農家さんのお宅に訪問した後は、地元の人たちに人気の食堂で昼食をいただきます。
いくつか種類があるので、いろいろチャレンジしてみました!
下の写真は、ウェッターチンと呼ばれる、シャン州ではよく食べられている料理です。
実はこの赤っぽい色は、豚肉の血を使っているからなんですね。
食べるのが少し怖く感じられるかもしれませんが、バナナの葉で包み蒸していて
炊き込みご飯のような味で日本人の口にも合います!美味しい!
Genius Coffeeのコーヒー豆精製所へ!
お昼の後は、実際に収穫されたコーヒーチェリーがどのようにして精製されているのかを見に、コーヒー豆の精製所へ訪問します。
精製所とは、収穫したチェリーを、生豆と呼ばれる焙煎前の状態にする場所です。
精製方法、つまり“どのように生豆にするか”、その方法はたくさんあります。
ウォッシュド、ドライナチュラル、ハニーなどなど、精製方法の違いからくる味の違いを知るといろんなコーヒーを試してみたくなりますね!
コーヒーの名産地、ユワンガンでは精製所と呼ばれるような場所は数えるほどしかありません。
精製方法にもよりますが、設備にお金がかかるため、農家さん自ら精製まで行っているところはまだまだ少ないですね。
絶景の岩山寺院
Genius Coffeeの精製所にあるカフェでコーヒーをいただいたら、ユワンガンを後にします。
ニャウンシュエに戻る途中、メイマーイェタウンという岩山の寺院に立ち寄ります。
仏塔と仏像の数は、訪れるたびに増え続けています。
大自然の中に突然現れる岩山は、異様な雰囲気を醸し出しています。
時間がある方は、帰り道も途中で車を停めて綺麗な景色を撮影するのもおススメです!
本当に大自然が綺麗なので、写真好きの方はぜひ1泊2日で行ってほしいくらいです。
夕方そのままヘーホー空港に向かい、ヤンゴンに帰るのもおススメです。
ニャウンシュエに戻る頃にはもう真っ暗です。長い長い一日でした。
コーヒーと自然が好きな方にぴったり
一杯のコーヒーが出来上がるまでに、たくさんの人が関わっていること、いろんな精製方法があることなどを知ると
いままで飲んでいたコーヒーの味も少し違って感じられるかもしれません。
コーヒーについて学び、大自然のエネルギーを感じる、“ユワンガン・ミャンマーコーヒーに触れる旅”。
普通とは違った旅がしたい、コーヒーについてもっと知りたい、そんな方におススメです!
洞窟寺院や滝、山もあるユワンガン。1泊しても絶対に楽しいエリアです。
ユワンガンにこれだけ詳しい旅行会社は、世界中でHOME Myanmarくらいかも。