先週末は、最終回となる第7回の『晴れときどき大嵐~海外で働く人とのキャリアトーク~』を開催しました。
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第7回は元小学校教員、インターナショナルスクールや日本人学校など、多様な教育現場に携わってきた鈴木真理さんにお話しをお伺いしました。
経歴トーク
鈴木さんが教育に関心を持ち始めたのはなんと小学校6年生、12歳の頃!
当時の担任の先生に憧れ、将来は教師になろうと考えるように。
そしてその考えが揺らぐことなく、大学は国立の教育大学に入学。
大学を卒業後は念願であった小学校の先生になるものの、思い描いていた教員とはギャップだらけ。
その後、1年目で体調を崩し休職を経験。
ずっと思い描いていた夢だったからこそ、一年で崩れ落ちて辛かったそうです。
復職プログラムなどを経て、少しずつ現場復帰をされたそうです。
「先生をずっとするのなら、海外でもやってみたら?」という友人の何気ない一言で、
2015年に、シンガポールの日本人学校へ転職。
シンガポールで2年間働く中で、様々な人や文化と出会い、
「もっとこういう教育がしたい。」という思いが湧いてくるようになったそうです。
そして2017年、日本に帰国しドイツ系インターナショナルスクールに転職。
IB(国際バカロレア)のPYP(初等教育プログラム)を採用している学校で、
子供の興味関心を中心に学びが広がっていくということが重視され、子どもが楽しんでいるかどうかということを大事にしている学校だったそうです。
やりがいのある職場で教育に熱を注いでいた鈴木さんですが、2019年には結婚を機に退職し、ミャンマーへ移住。
当時の決断をこう語ってくださいました。
「好きな職業を辞めてでも結婚したのは、先生はいつでもまたできるという結論になったから。それよりも人生において結婚というイベントの方が自分にとってプライオリティが高かった。」
そんな鈴木さんに、教育のことや海外での生活のことを聞いていきました!
テーマトークと質問コーナー
Q.3種類の学校で働いてみてそれぞれの違いは?
A.わかりやすいことで言えば、教科書があるかないか。
日本の教育は教科書ありきで、子どもの興味関心が広がっていくことを前提とされておらず教科書の中で学びが完結されてしまうように感じた。
一方でIBのプログラムを採用していると、教科書のようなテキストを使わないことを推奨される授業が多い。
教科書を使って答えを覚える教育よりも、学びを通して人格の形成ができることを目指している。
Q.人生最大のターニングポイントは?
A.シンガポールに行ったこととミャンマーに行ったこと。
シンガポールに行ったら他人の目を気にしなくなって、常識や普通、固定概念を忘れられた。他の人が自分をどう見てるかではなくて、自分の心の声にフォーカスできるようになった。
Q.不安との向き合い方は?
A.何かをやろうとしているときの不安は、本当はそれをやりたいと思ってる証拠。
とりあえずやってみる。その中で不安の原因が出てくるのでそれを地道な努力で不安を安心に変えていく作業をする。
Q.海外で暮らす、働く楽しさって何ですか?
A.いつも非日常を味わえることが楽しい。日本とは違う事だらけの海外の方が楽しいしワクワクする。
Q.決断する時大切にしていることは?
A.本能。ワクワクするな、楽しそうだな、やってみたいな、ということ。
もしかしたら、デメリットだらけでメリットが分からない事の方が案外ワクワクするのかもしれない。
正しい道を選んでいるから幸せかといえばそういうわけでもないのだと思う。
一般企業ではなく、教師というこれまでのゲストとはまた異なるお仕事をされている方ならではの
お話をたくさん聞かせていただきました。
鈴木さん、ありがとうございました!
6月中旬から毎週日曜日開催してきた『晴れときどき大嵐』のイベントも
今回で終了いたしました。ご参加いただいた皆様、そしてゲストとしてご登場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
HOME Myanmarでは、この夏2つのオンラインスタディツアーを企画しています。
①HOME Myanmar 企画
② Brain Humanity × HOME Myanmar 共同企画
どちらも、ミャンマーの社会課題を考え、自分自身と向き合うプログラムです。
HOME Myanmar企画のオンラインスタツアは、今までのスタツアの要素を軸に
オンラインのよさも盛り込んだ内容で、たくさんの気付きに溢れた濃厚な4日間です。
どちらも充実したプログラムになっています。この夏の予定が決まっていない学生さんはぜひ、ご参加いただけたら嬉しいです