第3回となる『晴れときどき大嵐~海外で働く人とのキャリアトーク~』を開催しました。
今回は約30名の方にご参加いただき、熱のこもったお話を聞いていきました。
イベントの概要はこちらから
今回のゲストは教育やキャリア支援に熱い思いを持つ、千代島明日美さん。
初めての女性ゲストの方に来ていただき、キャリアトークをしていただきました。
目次
経歴トーク
福岡県出身の千代島さんは、地元の高校を卒業後、福岡県内の私立大学の児童教育学科に入学。
小学校の先生になりたいという夢を持ち、アルバイトやサークル活動などをする大学生活を送っていた千代島さん。
大学3年生の時に、教育×ビジネスでできることを探したいという気持ちから、
教員免許を取得したものの、教師という道を選ばずに就職活動を開始。
教師にならない、という選択をしたきっかけは進路指導の一環として子ども達の未来に関する職業を指導するはずの教師が、
実は社会の仕事のことを知らないのではないか、という疑問を抱いたから。
子ども達の未来を見据えて教育したいからこそ、時間に追われてる中でちゃんと向き合えるのか不安を覚えて、教師にならないという選択をしたそうです。
そして、新卒で学習塾の会社に就職。
学習塾では、教室長という立場で第一線として活躍していた千代島さん。
子どもたちの成長のためには、子ども達が「ついていきたい」と思える先生を育てること、
またその先生に長く勤務し生徒と関わってもらうことが重要だと考えました。
そのためアルバイト講師である大学生が働きやすい環境を整えることに専念。
業務面だけでなく、就職活動の助言などキャリア支援にも力を入れていました。
そして部署移動の前に、有給休暇を取得することに。
そのタイミングで会社の元先輩であり、海外で働いている方からミャンマーに興味ある?と誘ってもらったそうです。
話を聞いてみると、面白そうだったので、代表と話して1週間後くらいに2泊3日の弾丸でミャンマーに渡航。人のよさや自分自身が成長できそうな環境に魅力を感じ、ミャンマーで働くことを決意。
なんと帰国後すぐに辞表を提出。たった3週間の間にすべてが動いたそうです。
この時に、海外に出てみたかった理由として、2点話してくださいました。
1点目に、センター試験の廃止やプログラミング授業の導入など、大きな変化を迎えつつある教育業界で自身が30年後にも活躍できる人材でいられる不安になったこと。
2点目に、自分の強みや自分らしさを活かして広い世界で生きていけるようになりたい、と考えていたこと。
ミャンマーでは、人材業界の会社で勤務。
日系企業に対してミャンマー人の人材を紹介する人材紹介部門の営業のマネージャーとして活躍されていました。
元々、期限を決めて頑張ろうと思っていたこともあり、ミャンマーで2年半働いたのちに2020年、日本に帰国。
新型コロナウイルスの影響もあり、まだ就職はせず、今自分にできることをしているという千代島さん。
今まで培ったスキルなどを活かし、オンラインで子どもの才能や可能性を広げられるお手伝いや大学生の就職活動支援などに取り組んでいらっしゃるそうです。
テーマトークと質問コーナー
参加者のみなさんからの質問などに答えていただいたものを下記抜粋しています。
Q. ミャンマーで暮らす、働く楽しさって?
A. 毎日が新鮮で楽しい。
毎日出てくる虫も、大雨でスーツがびしょぬれになるのも、ずぶ濡れでお客さんを訪問することも新鮮で日本ではないし楽しかった。
また、ミャンマー人は率直に自分の感情を自己表現してくれるところがコミュニケーションを取っていて楽しかった。
Q. 今は日本に帰国されましたが、またどこか海外で暮らしてみたいですか?
A. できれば結婚をして、子育てを海外でしたい。
色んな国の人と暮らして、多様な文化を受け入れることができる子どもになってほしいと思う。日本の教育は平等に生きていく、平均点を取ることが重要視される教育だと感じる。
それよりは、できないことがあってもいいからできることをどんどん伸ばしていこうという海外の考え方が良いと思った。
Q. 海外に飛び出したことで生まれた内面の変化はありますか?
A. 自分らしく生きる事の大切さをすごく感じた。
海外では他人と同じことを求められない。周りと同じことを求められるのではなくて、「あなたがどうしたい?」と問われることが多い。そんな時に、自分が自分をどう表現できるか。
また、相手を理解して共に何かを作り上げること。目的を共有することや、共有したうえでどうコミュニケーションをとるのかということ。
Q. 何か決断をする時に大事にしていることはありますか?
A. 1つ目は、自分の価値観に合っているか。ワクワクできるか、自分がキラキラしていられるか。自分が生涯をかけてやりたいことは、自分の周りにいる人の可能性を最大限広げられる人材であること。
2つ目は、それを選ばなかったときにやれなかったな、って後悔しないかどうか。やらなくて後悔するよりも、終わった後に「この決断きつかったけどやってよかったな」と思えるようにしておきたい。
Q. 人生のターニングポイントはありますか?
A. 将来、自分は何がしたいのかと考えたとき。大学3年生の時に初めて真剣に考え、行き当たりばったりになってしまった。本当はもっと早ければ早いほど可能性が広げられる。
そんな自分の後悔もあって、キャリア支援に携わりたいという思いがある。
色んな人に出会って多様な価値観に触れて、自分はもっといろんなことができる!と感じることが大切。大学4年間をもっと自分を磨ける時間にできたらいいと思う。
Q. 大学生の間にしておけばよかったなと思うことはありますか?
A. 海外インターンなどに参加してもっと海外に出ておけばよかったと思う。
大学生の良さは、プレ社会人を体験できること。例えばインターンシップなどでは最後の責任はインターン生にはない。そんな状況で、一人の社会人として自分がどこまでできるのか、挑戦をさせてもらえることが大事だと思う。
可能性を広げることが大切だと話してくださった第3回ゲストの千代島さん。
多くの人と出会って、価値観に触れ、自分の可能性を信じる。
周りと同じことではなく、「あなたはどうしたいのか?」
そんな問いに対して堂々と自分自身を表現されていた千代島さん、貴重なお話しをありがとうございました。
次回も日曜夜21時からです!
7/5(日)『就職からの青年海外協力隊。広がった可能性。いま、カンボジアに生きる!』
今回も女性のゲストです!
第4回目は、自称チキンの女性が海外に飛び出したら可能性が広がっていったというお話。
大学卒業後、就職。夢をあきらめきれず青年海外協力隊に挑戦。その後、大学院に進学し、
現在はカンボジアでお仕事をされている方のお話です。
過去3回とは少しタイプの異なる経歴を持つ彼女のストーリー。
国際協力や開発学などに興味がある、でも勇気が出ない、そんな方必見です!
ぜひ皆様のご参加お待ちしております!
お申込み方法、イベント詳細は?
以下のリンクがお申込みページです。
社会人:https://home-myanmar.stores.jp/
学生:https://forms.gle/KD986SEyv4fGf1Gj7
またはPeatixのイベントページより https://hare-tokidoki-ooarashi-4.peatix.com